鑑定留置の増加(裁判員裁判の導入により)
2016-09-10
2009年の裁判員裁判の導入により、被疑者・被告人の刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置が増加しています。
2015年は、裁判員裁判の導入前の約2倍にあたる483件の鑑定留置が行われました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160905-00000001-kobenext-soci
(引用元 神戸新聞NEXT 平成28年9月5日)
昨今動機が不可解な事件が増えていますが、事件当時の心理状態について、専門家の知見を求め、責任能力を慎重に判断することは望ましいことといえます。
ただし、鑑定留置の増加に対し専門家が不足し、鑑定期間の長期化が生じることが課題として挙げられています。
今後は、いかに鑑定の専門家を確保するかが重要になると思われます。
馬渕総合法律事務所 弁護士 馬渕裕二
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