脱時間給制度(ホワイトカラーエグゼンプション)
脱時間給制度(ホワイトカラーエグゼンプション)についての法案が今秋の臨時国会に提出され、2019年4月からの施行を目指すことになりました。
脱時間給制度は、高収入の一部の専門職を対象にして、労働時間の規制を外す仕組みで、数年前から議論されているものです。
過酷な労働が増えるのではないかとの懸念はありますが、法案においては、以下の措置を義務付けることで、働きすぎを回避することとされています。
①年間104日以上の休日確保の義務付け
②以下のうちのいずれかを選択
・労働時間の上限設定
・勤務時間インターバルの導入(退社から出社までの間に一定時間の休憩をとる。)
・2週間連続休暇
・臨時の健康診断
同一労働同一賃金の実現(正規と非正規の格差是正)、残業時間の規制(月平均60時間、繁忙期は月100時間が上限)とともに、関連法案として、国会に提出される模様です。
専門職の勤務実態に即した制度の構築が望まれるところです。
以下、平成29年9月7日付日本経済新聞より、引用。
「厚生労働省が働き方改革関連法案の全体像を固めた。時間でなく成果で評価する脱時間給制度では、長時間労働の是正に向け、休日確保の義務付けなど連合が求めた修正案を全て受け入れる。残業時間の上限規制や正規と非正規の不合理な待遇差をなくす「同一労働同一賃金」の導入などとあわせ、秋の臨時国会に関連法案を一本化して提出、原則2019年4月の施行を目指す。」

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